敏腕RMT業者-tamuratakahiro,zenfone,valstork

(6/12追記:公式サイトの6/10の報告により複数件の措置が発表されました。今後暫くは比較的平和になったかもしれません。)

事の発端は、5月14日、あるRSプレイヤーが自身のTwitterに投稿した短い動画。

4月8日に実装されたばかりでとてつもなく流通量の少ない所謂1000UMUの中でも当たりの部類に入るであろう、マナウォーカーを果敢にも異次元ボックスに突っ込み、見事成功させた輝かしいワンシーンです。ところがこの動画中の装備欄に映っている製錬15(×2)の装備があまりに有り得ないという事で注目を集め、そしてその製錬15の代行を現金販売している業者が以前から存在していたのですが、これらが結び付けられ、2つの疑惑が持ち上がりました。
1つは「この装備はRMTによって得た物ではないか?」、もう1つは「RMT業者はDUPEしているのではないか?」というものです。以下この業者の怪しさ、RMTとDUPEとそれらの問題点について書いています。





RMT業者の怪しい商品

以下2枚はRMT.clubに出品していた業者の内の一人tamuratakahiroの5月19日分の商品画像です。(リンクはこちら)

 製錬15

2枚目の一番下にさらっと記されている製錬15段27000円。

これはどのくらい“ありえない”のでしょうか。

2月19日に実装されたばかりの製錬は、オプションやBFオプションとはまた別に、部位毎に決められた幾つかのオプションの中から1つを付与出来るシステムで、最大で20段階までの強化が可能です。1段階目で1つのオプションが付加され、5,10,15,18段階に達する事で更に1つずつ新たなオプションが付与されるので、最大で5つのオプションを付ける事が可能な様です。段階を経る毎にオプションの数値が上がっていき、後半に解放されるオプションほど強力かつ希少なものが増えていきますが、当然段階を重ねるにつれて成功率も下がっていきます。確率は公表されておらず、私自身も本日6月6日時点においては9段階を4つ作った程度なので見聞きしたり拾い集めたデータの方が圧倒的に多いのですが、6→7段階で半分程度、7→8段階で更にその半分程度というのは体感的にも他人のデータを見ていても概ね正しいと思います。更に10段階までは保険を掛けずとも大きなリスクは無い(1~6段階の失敗で1段階ダウン、7~9段階の失敗で0段階にダウン)ので、強化に必要な魔力インクを大量購入する為のお金さえあれば充分に現実的な確率の様です。このゲームにおける各種確率について私個人は“流動的なもの”だと捉えていますが、実装後ほんの数日で全箇所を10段階まで整えた方もいらっしゃいますし、ここ最近も1箇所あたり200~300本で完了したという話を複数耳にします。(1000本近く使ってやっとなんて話も聞きましたけどね)
纏めますと清水プロデューサーも仰っている様に5段階目までの強化はライトプレイヤーでも気軽に行えますし、総資産が3桁本もある方なら全箇所7段階目までなら余裕を持って行えますし、決してコストパフォーマンスが良いとは言えないものの、鏡品が750本,上位層が5桁本単位のインゴットを所持している今、3OP付きUMUが揃っているくらいの人にとっては10段階目の強化も充分現実的な範囲と言えるでしょう。

問題は11段階以降で、ここからは失敗すると段階が0に下がるか、もしくはアイテムが消滅します。
製錬1箇所に数百本を掛けて強化する様な装備は今だと2000本とか3000本とかする様なものになるはずなので、必然アイテム消滅を避ける為に11段階以降の強化では常に製錬ガードを使う事になります。 しかも9以下の時と違って、試練ガードを使っていたとしても失敗すると0段階まで戻ってしまうので、 15段階に到達するには5連続で成功する必要があります。では問題の製錬15段階目までに製錬ガードは幾つ必要になるのでしょう。
仮にですが10~15段階目までの成功率を一律20%で考えたとして、10から15に到達する確率は1/3125(0.032%)。
そして私も往々にして、例えば神秘鏡(成功率20%)を使用する時、100÷20=5個使えば1個は成功するはず!みたいな大雑把な計算をするのですが、実際にはこれは結構違っていて1-(4/5)^4≒0.67%、つまり5個仕様しても1個以上成功する確率は7割未満、11個の使用でようやく9割以上の確率で1個以上の成功を拝む事が出来る計算になります。
同様に1/3125(0.032%)の確率のものを3125個使ったところで成功率は約64%、5000個使ったとしても80%程度なのです。
前者の製錬ガード3125個で製錬15段階が1個出来るとしても、この時仮に1万GEMで1個製錬ガードが入手出来たとして必要な金額は31250000円。
尚重ね重ね書いておきますが、これらの数字は何れもとてつもなく甘めに見積もった場合で、実際には製錬の確率も製錬ガードの単価ももっと全然厳しいはずなのです。

もっとも、3000万円掛けて卓越した装備が手に入るのならば、それが可能でかつ実践する人は世の中には案外いたりします。実際に例えば資産100億超のトレーダーがソーシャルゲームの1度のガチャで100万以上課金して目当てのものが出なかったとか、ソーシャルゲームに3億課金した人が運営側から特別な称号を与えられたとか、PCゲームでもリネージュなんかは億課金したプレイヤーの話を聞いたことがあります。最初期のRSにおいても2,3年間の合計ですが1000万以上課金していた人がかつて私の身近にもいましたし、今も15年もののこのゲームに数千万以上の現金を費やす奇異な人はいるのかもしれません。
しかし製錬15到達への障害はもう一つあって、それは魔力インクの消費量及びそれらを消費する時間です。魔力インクは全ての水色品から1~3個、ユニークアイテムだと2~6個得られ、更に昨年末実装された混沌の大地では、効率の良い階層だと1周あたり400個とか入手出来たりします。特に混沌の大地は昨今金策として周回している人も多いので、露天には常に一定数以上の魔力インクが並んでいます。それでも、以下の画像は公式サイトのものですが、

この通り必要なインクの数もなかなか膨大。10どころか9段階ですら引きが悪いと市場のインクが枯渇する程度には使用します。
例えば製錬10段階までに運良く大型インク瓶15セットで到達するとして、単純に3125を掛けても46875セット、アイテム所持数に常に悩まされがちなRSのインベントリは最大拡張時でも1キャラあたり126枠、ギルド倉庫は1ギルドあたり200枠です。事前に準備しておくなら、例えばギルド倉庫だけで賄おうとすると実に235個分のギルドが必要になります。尚この数字はやはりかなり甘い見積もりなうえ、そもそも11段階以降必要になるインクを一切含めていません。言わずもがなこれらを適宜購入するならばとても長い時間インクの買い叫びを続ける事になりますし、これらを消費するべくクリックする時間も膨大なものになります。
更には11段階以降はゴールドと結晶石の消費も馬鹿にならず、特に最大所持額が20億のゴールドに関しては適宜インゴットを崩す必要が出てきます。

まとめると、製錬15の到達には膨大な数の製錬ガードと、気が遠くなる様な数の魔力インクと、数万本インゴット分のゴールド、そして結晶石が必要で、それらを入手する為のゲーム内外の莫大な資金と、所持する為の頭のおかしくなる様な数のインベントリや倉庫、そして消費する為の多大な時間が必要になります。
個人で達成する事の困難さは言うまでもありませんが、仮に業者が人海戦術で行ったとしても、とても単価27000円で売れる様な代物ではないはずです。
極めつけに動画の人は、確認出来るだけでもその製錬15の装備を2つ所持しているのです。

製錬11以降はそもそも現状挑戦者が少なく、例えば実は11以降で確率が上がるとか、そういうバグが一時的に発生していたとか、製錬ガードを使わずともアイテム消滅の可能性は極低確率だとか、可能性の話をすれがきりがありません。
逆にいうと、そういった妄想レベルの可能性を前提にでもしない限り、とても現実的な達成は困難だと言わざるを得ないでしょう。

 1000UMUの3OP品

製錬15が大きく目立っていますが、こちらも相当に怪しく思える内容。
4月8日に実装されたばかりの装備レベル1000のアイテム群、通称1000UMUは、既存の775UMUを上回る性能を持ち、現時点においてはその多くが理想の最終装備のベースとなります。当然の様にドロップ率も低く設定されている様で、私も4月と5月は多少狩り時間を増やして775UMUは何個か拾得しましたが、1000UMUは出る気配がありません。具体的にどのくらいレアなのかと問われると難しいのですが、少なくとも各種環境を整えた前提だとしても50時間の狩りで1個は出ないでしょう、100時間で1個出るかも怪しいです。時間もさることながら、現状収容所B1以下の狩場でのドロップ報告が無く、恐らくはMobのレベルがアイテムと同じく1000Lv以上である必要がありそうです。とすると欠片出しで最も使われているであろう地下墓地B3が外れてしまうし、そもそも落ちる条件を満たす狩場にいけるプレイヤーがそう多くないのです。

そんな希少な1000UMU、露天に並んでいたりドロップ報告があがると必然とても目立ちます。自身色々とチェックしていますが、そんな私がB鯖で確認出来たのが
電気ショック棒
クリムゾンヴァイラス
軍神の指揮
平和の行進曲
無敗行進×2
慈悲深き浄化
ノブレス・オブリージュ
墓守り
ダストウォーカー
地獄の犬
ペースメーカー
マナウォーカー
スターウェーブ
物我一如
天空の要塞
オーガニックローブ
実装から約2ヵ月の合計で僅かに17個。武器に関しては比較的不人気職のものに偏っているので、実際にはドロップして自分で使ったり身内に売ったりしているケースもあるでしょうし私が見逃した物もあるでしょうけど、それでもどんなに多く見積もっても100個出現したかも疑わしい程度にはレアなはずです。仮に甘めに200個出たと仮定しても、武器45種,防具26種と種類も豊富なので1種あたりで見るとその殆どは片手で数えられる数に収まるはずです。
ここで業者tamuratakahiroの出品している1000UMUを見てみましょう。


流石に数は多くありませんが、実に3種の1000UMUに異次元ボックスでしか付かないオプションを付与して販売しています。
上記に挙げた17個のうち、例えばスターウェーブは買えない露天の物、オーガニックローブは露天には並ばなかった物、電気ショック棒,軍神の指揮,平和の行進曲,慈悲深き浄化,ノブレス・オブリージュ,墓守り,ダストウォーカー,地獄の犬,物我一如はこの騒動が起きて業者の販売が停止して以降出てきた物だったり、3OPにしてもあまり需要が高く無いと思われる物です。
とすると、残り6個のうち実に3個がこの業者の出品物と見事に被っている事に。尤も1年以上前の時点で5桁本のインゴットを所持している人は私が知っている範囲でも複数いましたし、この騒動が起こる前の時点でサーバー内で最高にリッチな人の所持インゴットを想像した時、恐らく10万本は優に越えているのではないかというのが私個人の推察でした。表に出てきた1000UMUを全て買い占める事が出来るクリーンなプレイヤーは恐らく存在したでしょう。
また異次元ボックスの成功率に関しても、これはベースが消失する確率自体は1/2なので、この程度の個数なら全てうまく混ざっていたとしてもそうおかしい事ではありません。私自身異次元運には恵まれている方で、これまでに高額な775UMU防具を10個程異次元に送っていますが、ベースが消失したのは1年以上前の予知の棺が1個だけだったりします(尤も素材の方が高額なケースも多々ありますし、その後の賢者の加護等で消費インゴット自体は結局期待値程度に収まっているのですが)。

しかしながらこのtamuratakahiroは

この様にV様とS鯖でも同様の事を行っているのです。ついでにですが1000UMUと同時に実装された対人用のクロウ・シャイエン武器も、落ち難さ自体は恐らく1000UMUに匹敵します。こちらは装備レベルが900な為か地下墓地でもドロップが確認されていて多少は見掛ける頻度が高いですが、それでも売りに出たのは未だ半数に満たない種類。そして騒動前に公に売りに出たクロウ・シャイエン武器と変わらないであろう内容のものが、当然の様に何れも3つのオプションを付与されたうえで、やはりこの業者によって販売されています。更に1000UMUやクロウ・シャイエン武器のみならずその他の装備も錚々たるラインナップ・・・というかそれ以外に関してはこの人一人で全職のあらゆる最終装備を網羅しています。

世の中には本当に色んな人がいて、例えば以前、老後に貯金を切り崩して格安で駄菓子を販売するご老人の話を聞いたことがあります。色んな人という割に際立っておかしな例でも無いでしょうが、例えばこのtamuratakahiro氏も、かつて数百億円を稼いだ凄腕のトレーダーで、既に余生の時間の使い方に困っていて、その一環で古いMMOに数億円の小遣いを投じてあらゆる高額アイテムを買い占め、それらを完成品にしたうえで格安でばら撒くある種の暇潰し兼ボランティアめいた事を最近の趣味としていたのかもしれません。露天をチェックしたり商品を管理する労力もクラウドソーシング等で高額な報酬を提示すればやる人は幾らでもいるでしょうし、そういった人海戦術を想定すると製錬15の方も多少は現実味を帯びてくるかもしれません。

そういえばこの業者の最新にして本日時点での最後のB鯖販売品の投稿画像がこちら

新たに追加されているTダメマナウォーカー。
そもそもの落ち辛さに加えて、マナウォーカーは多くの職にとって最終装備になるであろう1000UMUの中でも需要が高い部類のもので、Tダメ品よりもT比率品の方が確実に需要は大きいと思われます。勿論tamuratakahiroの中身もたまたまドラツイ戦士がメインなのかもしれませんが、しかしこのTダメマナウォーカーが初出品されたのが5月21日で、これはこの記事で一番最初に取り上げたTダメマナウォーカー異次元動画から僅かに1週間後の事。何かしらの繋がりを感じざるを得ません。




RMT

 RMTとは

RMTとはRealMoneyTradeの略で、オンラインゲームにおいて、ゲームのアカウントやキャラクター,ゲーム内アイテムやゲーム内の通貨等を現実の通貨で売買する行為です。

 RMTの問題点

RMTは多くのゲームにおいて禁止されていますが、しかし決して法律に反している訳ではありません。世界でも恐らくこれを法的に取り締まっている国は極少数で、例えば私が知っている限りで韓国には仮想通貨の売買を取り締まる法律が存在しているはずですが、しかしオンラインゲームのRMTに関しては2010年、リネージュに関するRMTの裁判で最高裁が無罪の判決を言い渡した過去があります。
実際の所プレイヤー視点では、RMT単体は然程大きな問題でも無いかもしれません。単にゲームから離れるプレイヤーの所持品を安く買い取り、価格を上乗せして現役のプレイヤーに販売するのであれば、それ自体に大きな実害は無いと言えます。勿論運営側によって禁止されている場合、ルール違反なのは確かですし、利用するからには発覚した際の罰則を覚悟するべきでしょう。またリスクがある分公式な手段でゲーム内通貨を得るより基本的にレートは高くなる為、ルールの範囲内で稼いでる人からすると不愉快に感じられてしまう場合も多々あると思います。私の場合はですが少なくとも今現在はPvEメインで大して他人を意識していない為、「金と時間にそれぞれどの程度余裕があるか、それらのバランスは人によって大きく異なるのだから、1日20時間プレーする無課金がいても良いし、1日1時間しかプレー出来ないのでRMTで最終装備を揃えてそれで対人を楽しむとか、様々なスタイルのプレイヤーがいても良いのかな」とは思います。まあ自身ロト等を大量購入しつつ対人に精を出していたら少なからず不快な感情を抱く部分はあるでしょう。とはいえその程度、一会社の定めたルールに反していて、ルールに則ったプレイヤーをいくらか不快にさせる、それくらいといえばそれくらいなのも確かです。

一方で運営の視点にたてば、これは多くの場合禁止にせざるを得ないでしょう。単純な話、公式より安く良いアイテムが手に入る手段がローリスクなら、多くのプレイヤーはそちらを選ぶに決まっているからです。但しそれはそのゲームにおけるアイテムの性質や、システムにも大きく依存するとは思います。例えばですがかつてのDiabloⅢにおいては、公式がオークションハウスとRMTシステムを用意する事で、RMTが正規の手段として用意されていました。RSにおいてもGEM売りは公式RMTに近いですが、あちらはゲーム内の装備を出品しそれをリアルマネーでやり取りする純然たるRMTです。
ゲーム次第なものの、まあ現在までのRSにおいてはRMTを禁止する必要があるのもまた確かだと思います。

但しRMTを行う人や集団の規模が大掛かりなものであればある程、運営のみならず、プレイヤーやゲーム自体にも悪影響を及ぼす可能性が高くなっていきます。ゲーム内マネーを効率良く増やすべく、彼らは往々にして仕様の穴をついたり極端な手段を用いるからです。
例えば日本におけるMMO最盛期の中心にあったであろうFINAL FANTASY Ⅺ。このゲームにおいては当時、数時間に一体しか出現しない様なモンスターのレアドロップを独占するべく大量の業者が出現し、その対策として多くのレアドロップにExclusive属性、つまり取引出来ない属性が付加されました。アイテムが取引出来なくなりリアルマネーでの売買が不可能になった結果、それらを生業にしていた業者は撤退を余儀なくされました。
そして今RSにおいて、RMT業者が同時に行っている疑惑が持たれているのが次項のDUPEです。




DUPE

件のRMT業者は、少なくとも1年程前の時点でRMT.clubに出現していて、外部掲示板等でも度々名前が挙がっていたのもあって私自身存在を把握していました。ですが個人的には然程気になりませんでした。何故なら当時の時点では彼らがただのRMT業者以上である根拠が特に見当たらなかったからです。
今回騒動になり、私自身こうして周知と記録の為に長文記事を書いているのは、上述の様に登場したばかりの高段階の製錬アイテムと1000UMU複数の出品があまりに不審に感じられ、RMTを効率化する手段としてDUPEを用いているからでは?という疑いが感じられるからに他なりません。

 DUPEとは

DUPEとはDUPLICATEの略で、オンラインゲームにおいてはアイテムを複製する行為の事を指します。RSにおいては「増殖」と呼称される事が多いですが、ここでは一般的な名称を用います。RSには鏡の魔法書という一部の装備を1/3で複製出来るアイテムがありますが、勿論そんな正規の手段ではありません。ゲームの仕様や制限や確率にとらわれずアイテムを複製する行為は、少なくともDiabloⅡやUltima Onlineの時代から多くのチーターや業者に利用され、多くの運営と開発会社を悩ませてきました。手法は本当に様々の様ですが、現状私はブログですらこうしてCMSを用いる必要のある程度の人なので残念ながら多くは語れません。但し中にはそのゲームの不具合やバグめいた挙動をうまく利用してDUPEに至るケースも多々あるらしく、RSにおいても昔からある方法が囁かれています。勿論試したことはありませんし他の手段を隠匿する為のフェイクかもしれませんが、それが本当なら特に専門的な知識や技術を要する訳でも無い、ただ少々の環境と根気を要する程度の簡単な手法です。まあ少なくともRSにおいては私は真面目で真摯で善良で紳士なプレイヤーを演じていたいですし、結果的にDUPEを蔓延させる事になったり変に疑われても困るので、ここではこれ以上は触れないでおきましょう。誤解の無い様に重ねて書いておきますが、私自身憤りを感じているからこそ今回こうして記事にしている訳ですしね。
ちなみに当時プレイしていなかった為詳しくは知らないのですが、数年前の緑鯖?でもなかなか大掛かりなDUPE騒動が起こったらしく、結末としては当該の人物のBAN程度の処置で済まされあまり厳しい処置は執られなかった様です。

散々その困難さについて書いた製錬15も、DUPEを前提とするならその難易度は一気に現実的なものになります。製錬10まで上げた装備を増やして、それらのうち1個でも11段階にあがった時点で更にそれを増やして、そのうち12段階に上がったらそれをまた増やして・・・と繰り返せば良いのです。原本が増やし放題ならコピーは消滅しても問題ないので、製錬ガードが一切不要になります。
希少な1000UMUも、1個原本を入手してさえしまえばあとは幾らでも完成品が作り放題。その為なのかは分かりませんが、上述した1000UMUやその正規の完成品は、何れもその真新しさと希少性を考慮したとしてもかなり突き抜けた価格で、しかも確認出来る範囲内でもそのうち幾つかは同一人物に売れた様です。そしてこの騒動が表向きになり3大業者が販売を停止してから、1000UMUのみならず貴重なOPの付いた各種装備の売れ行きは大幅に悪化しました。勿論これには「正規のアイテムか不正に作成された物なのか分からないので怖い」という一般プレイヤーの心理も影響しているのでしょうけどね。

総じて、プレイヤー側ではその直接的な証拠を手にできないのであくまで推測の域を出ないものではありますが、RMT業者のあまりに豪華過ぎる商品ラインナップも、DUPEしているのだと考えるととても現実的なものになります。

 DUPEの問題点

シンプルです。1000本のアイテムが1000本の価格である理由は、そのアイテムが相応に希少であり、また一定の需要があり、需要に対しての供給も多くないからです。ところが仮にそれを無制限に増やす事が出来たとすれば、必然1000本の価値は無くなり相場は下がっていきます。最初1000本で売れても翌日同じ人が同じ物をまた1000本で並べていて、それが売れてもまたすぐに同じ物が1000本で並んだなら、最早誰もそのアイテムを1000本で買いたいとは思わなくなるでしょう。昨今のゲームは全体として、希少性の高いアイテムや強力なアイテムも万人が取得しやすい傾向が強くなっています。そのなかでDiabloⅡのオマージュとも言えるRSは依然アイテムの取得難度が高めであり、賛否両論あるでしょうがこの部分に味わい深さを感じているプレイヤーが多数残っているのも事実だと思います。冒頭にアップした動画のマナウォーカーも恐らくまだサーバーに数個しかない貴重なアイテムで、ケチが付かなければ本人も暫くは鼻高々、周囲も羨望と称賛と嫉妬とで興奮し、これらの作用はゲーム内に熱気を齎す一助となっていた事でしょう。
オフラインゲームにおいて、例えばドラゴンクエストⅢにおいてルビスの剣を複製したところで、それは複製行為が周知されていないコミュニティ内においては一時的な自慢にはなりえるかもしれませんが、せいぜい一時の自己を満足させる以上の意味は持ちません。モンスターハンターにおいては多少問題が起きるでしょう。これはオンライン要素を含む為、例えば最序盤の集会緊急クエストで双雷剣キリン改を担いでいるプレイヤーがいたなら、モンスターが瞬時に倒されてしまう事で周りのプレイヤーは活躍の機会を失ってしまうからです(これは複製では無いけれど)。
対人要素を含むオンラインゲームであり、希少なアイテムを入手し所持する事、それそのものがゲームの一つの目的にすらなりうるRSにおいては、アイテムを無制限に複製出来るDUPE行為はあらゆるプレイヤーのモチベーションを殺ぐ極めて重大な問題だと思います。数十時間数百時間掛けて運良く手に入れたアイテムや、数万数十万のリアルマネーを公式につぎ込んで入手したアイテム、長い時間を掛けてゆっくり完成させたアイテムや他人に譲ってもらった思い入れのあるアイテム、それらと見た目性能的には寸分違わぬ物がほんの少しの手間で量産されてしまうかもしれないわけですから。

加えてインゴットの問題です。このゲームでは随分前からゲーム内通貨をアイテムに圧縮したインゴットでの取引が主流ですが、インゴットがアイテム扱いである以上、これもDUPEの対象になってしまうはずです。効率としては数千本するアイテムを増やして安く売る方が良いでしょうけど、足がつく可能性は大幅にあがります。インゴットは基本的に幾らあってもおかしくはないですし、またそもそもの増やすためのアイテムの原本や課金アイテムを買う際に必要です。
インゴットをDUPEした業者にとっては多少のアイテムの値段の差など大した意味を持たなくなり、そうして大量のインゴットが市場に流れた場合、必然インゴットの価値は下がりアイテムの価格は高騰します。
実際にここ1年程でBのみならず各サーバーのアイテム相場は急激に上昇しています。1年程前のB鯖では鏡品の相場はせいぜい400本、GEM売りの相場も単価4本程度だったはず。それが今や鏡品は700本、GEMは単価8本でも売れています。この要因としてはインゴットの最大スタック数が10→100と大幅に上がった事や、メインクエ及び地下キャラ回しをやるプレイヤーが減った事、コロナ禍で復帰者が増えた事等も考えられるかもしれませんが・・・ただメインクエに関しては去年のアップデートで以前より大幅に楽にもなっている為か寧ろ最近でも地下キャラを作成する人は多く見受けられますし、それを除いてもあまりに極端なインフレに見えます。




業者の正体

一般的に考えれば、金銭目的で働いている中国あたりの組織化された集団である可能性が最も高いでしょう。今も昔も、古今東西ありとあらゆるゲームにおいて、チートツールやマクロやその他の手段を以てゲームの秩序を壊す事を楽しんだり、またリアルマネーを効率良く稼ぐ為の手段として利用する個人や集団は一定数存在します。別にRSが特別という訳でも無く、例えばこの業界の最大手ともいえるBlizzardのゲームHearthstoneにおいても、3年程前、海賊ウォーリアーという当時とても強力だったデッキタイプを自動で動かすタイプのマクロが蔓延していました。このゲームは所謂デジタルカードゲームで、他プレイヤーとのトレード要素が存在せず、現金化するならせいぜいアカウントそのものを販売するくらいしか儲け用が無いゲームなのですが、それにも関わらず、です。

プログラマーも神ではありません。彼らが人間で、必ず同等かそれ以上の技術を持った人間が存在する以上、その中に多様なモラルや価値観を持った人が混在するのは至極自然な事だと思います。上記の件に関してBlizzardが流石だと言えるのはその公正さと対応深度で、具体的には使用されていたツールの開発者を提訴していて、長きに渡る訴訟の結果開発者は開発を断念せざるを得なくなったという事でした。またツールを使用するプレイヤーのBANにも積極的で、いつの間にか海賊ウォーリアーの悪評はなりをひそめました。
これはスケールが十回りも二十回りも大きな会社の話で、また訴訟大国アメリカでの出来事でもあります。とはいえどの様なコミュニティにおいても、その内部の楽しく心地よい空気を醸成させ保持する為にも、時に芯の通った対応に打って出るはその管理者にとって必要不可欠だとも思います。

件のRMT業者はこの1年近くで合わせて数千万規模の売り上げを出している様です。
アクティブプレイヤーの減少した昨今のRSにおいてこれはとても規模の大きなもので、これを1年近くも放置している事はプレイヤーとゲームにとってのみならず、運営にとってもとてつもない痛手になっているはずです。そもそも昔のゲームオンはRMTに関してとても厳しく、RMTサイトに掲載されたメールアドレスと会員登録時のメールアドレスが一致していた為にRMTが発覚してBANされたとか、何の落ち度も無かったはずなのに購入したアイテムが不正な物だったとかで一時ID停止になったとか、そういった少々行き過ぎた話も複数耳にする程度には取り締まりに力を入れていたはずなのです。


それにも関わらずのこの長期の放置、また外部掲示板で話題になった途端これまで一切遠慮のない働きを見せていたタイトルの3業者が挙って販売を停止した事、ここ数ヶ月のみRMTについての取り締まり報告が一切無い事、去年と今年(とそれ以前)の不誠実な幾つかの行い、売る気の無いロトのラインナップ等々が原因で、「運営かその関係者がこの業者に関与しているのでは?」という声も少なからずあがっています。

毎月出されている「不正な行為」に関する調査結果報告
RMTに関する報告は多分この回を最後に止まっている?

真偽は定かではありませんし私自身色々疑念と不審を感じてはいますが、改めて纏めた今の時点の個人的な意見としては「元々の雑な仕事と人手不足が祟った結果RMT対策に回す人員まで欠いた隙を業者がうまくついている」説が一番自然かなとは考えています。まあ14年前にガンホー社員が不正アクセスで逮捕なんて事件もありましたし、実質現金を刷れる立場の人間の中に魔が差す人がいる事もまた自然だとは思いますが・・・いやそれが真実だったらなかなかの大問題ですけどね。。。
RMT業者=運営説を後押しているであろう大きな要因としては2019年と2020年の不誠実な幾つかの対応による信頼の失墜という部分も多分に大きく、それについては別の記事に纏めて同時更新とする予定だったのですが、気力と集中力が尽きたためそれはまた機会があれが書くことにします。別にすべてが悪い事ばかりでもなく、最近だとドロップエフェクトとか魔獣の壺とか、素直に良いと言える要素もありましたし、そもそもこういったチラシの裏を読んで下さる運営の方がいるとすれば、その人もまた色々とやる瀬の無い感情を抱えているのかもしれません。


どうあれ一プレイヤーとして、これらゲームを根本から破壊する様な人々に対する強固で迅速な対応を、ゲームオン運営さん方には唯々願うばかりです。

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