The Tree-Body Problem

大きなイベントがなかったりやる気の薄い期間でも数分か数十分だけ気軽にプレイできる要素が多数あるのはWoWの良いところ
ウィリークリークエストの1つSuperbloom

かつてのDragon Aspects(Dragonflightの5体のリーダー達)の1体Yseraが支配していた領域Emerald Dreamにて毎時00分に発生するこのイベントは
世界樹Amirdrassilの成長を手助けするべく儀式を行う樹木のエレメンタルSprucecrownを追い掛け
Sprucecrownの周囲に発生する敵を倒していく
パーティーを組んでいなくても自然と他のプレイヤーが集まってくるのでカジュアルな共闘を楽しめるのが気軽で良い


より多くの敵を倒してBloomゲージを上げるほど報酬として貰えるDreamtroveのランクも上がる

最終フェーズ付近ではポータルから大量のMobが湧いてくるものの
プレイヤーキャラクターの群れの前に成すすべなく溶かされていく

最後のボスを倒すとSuperbloomは完了し報酬が得られ
Sprucecrownは数分の間花火をあげた後去っていく

タイトルは劉慈欣の小説『三体』(The Three-Body Problem)のパロディ
三体問題とは重力によって相互作用する三つの物体がどのように運動するかについての問いで
これが二つの時はケプラーの法則により解決するものの
三つの物体となると方程式に対して変数が多過ぎる為解析不能とされている
自分もよくわからないので「二者間の恋愛事情は概ね定型化された幾つかの問題に分解することで解決可能だが, 三角関係の場合はそうもいかない」くらいに捉えている
地球から遠く離れたところに存在するとある文明はこの三体問題による予測不能な異常気候の連続により常に滅亡の危機に瀕していて
ある出来事がきっかけにより地球という安全な星を見出した彼らは地球を新たな居住地とするべく侵攻計画を進める
…という一文で書くと地球人が他の宇宙生命と戦うお話
Netflix版を観ようと思ったきっかけの1つがLiam CunninghamとJohn Bradley


2人ともゲーム・オブ・スローンズにて目立つポジションの人物を演じていて
大量のネームドキャラクターが登場してはそのうち7,8割が凄絶な最期を遂げる戦国のGoT世界において数少ないラストまで生存する人達
そんな2人だから個人的には三体世界でも普通に生き残るものだという先入観があったのだけれども…ネタバレは辞めておこう
グレッグ・イーガンの世界観や映画『インターステラー』が好きな人は概ね相性が良いと思う
物理法則を愛が超える・愛がより高次元な物理法則であるかのような描写は量子力学とスピリチュアル両方を齧った人であれば少なくとも感覚的には共鳴できるところがあるのではなかろうか
そして例えば直観医療の第一人者Caroline Myssはこう忠言する
“この意識の時代は、ただ単に霊に関する新理論にのめり込んだり、物理学と禅を統合する思考ゲームに興じるよう私たちに迫っているのではない。自己発見と霊的な意味での成熟へと向かい、自分自身、そして自分をとりまく人たちにとって意味のあるような生き方をすることこそ、私たちがめざすべきものなのである。”
大分逸れたので最後にWoWの話に戻すと
WoWの世界にも現実世界のエンターテインメントにインスパイアされた痕跡が散見されるようで
これは5番目の拡張Warlords of Draenorを進めていた時にたまたま見つけたクエスト

なお内容は書いてある通り植物型のエリートMobを倒すだけのシンプル極まりないものだった