Naming is Gaming

MMOにおいて名前を付けることは、一部のプレイヤーにとっては最序盤の大仕事だったりする。

名前を付けることがゲームである──とは明らかに言い過ぎだし、特に拘りの無い人たちからすると、本名を崩すとか、世間を騒がせている有名人だとか、何かの作品のキャラクター、旅行先の観光名所、座右の銘、好きなスイーツ、そのキャラクターのプロフィールの一部、好きな配信者の名前、カッコ良さそうな言葉の他言語訳、デスクの隅に放置されたお菓子の空き箱の食品表示の中の添加物…別になんでもいい、3秒で決めてしまえることだったりするのだろう。合理的な視点では、名前なんて個人を識別する記号として機能しさえすればそれで良く、あとはせいぜい読みやすさとか発声のしやすさあたりに注意しておけば特に問題が起こることはそんなにない。

とはいえそういうわけにもいかない、一定以上の拘りを有する人がいるというのもまた確かなことだと思う。

私の場合、完全な倉庫キャラなら例えば「ハリーポーター」とか投げやり気味に付けているし、一時的な荷物持ちを量産する様な場合はもう管理の効率も考えてA-1みたいにただの記号にしてしまう。
そして本気で遊ぶようなキャラクターなら最近はmarsかmercury+何かしらの単語を組み合わせるパターンが定番となっている。

ただ今年のRS金鯖においては「長く向き合うことはほぼ無い前提なものの3,4時間くらいはプレイして一定のレベルまでは育てるキャラクター」を量産することになって、あまりにテキトーにしてしまうとやる気も愛着も湧かないので、それで短時間で程良いキャラクターネームを多数考えるというこれまであまり無かった作業を求められた。

そうして出てきたキャラクターネームと思考過程や由来について、振り返りと今後のより良いネーミングライフの為にも、その一部を書き残しておこうと思った。





・WhiteHeather(プリンセス)

大昔に作ったプリンセスのみで構成されたアカウントは、伝統的にウィスキーの名称をそのまま持ってくることに決まっている。


・32legs(ビーストテイマー)

蟹を3匹連れるテイマーなので。実は8本足だと思ってた(8本の種類もいるらしい)。10本足の生物が登場しない限りは蟹を連れることが運命付けられている生粋の蟹テイマー。ちょっとGreen Daysぽいけど特に意識したわけではない。


・myclubis13km(ビショップ)

英語圏のゲームなら絶対付けないけど日本語圏だし大丈夫だろうと普通に13cmにしようとしたものの、支援用として移行後も多少動かすかもしれないのもあり思い留まってkmに変更。
平均サイズ(cmなら), BLEACHの「13kmや」, 聖職者なのに忌み数, “bis”がそのまま含まれる, など色々掛かっている。


・Liar&Vice(ランサー)

メインスキルのファイアー・アンド・アイスから。韻を踏んでいるだけで、ランサーには特に悪のイメージがあるわけでも無いので一番しっくりきていない。LiarはB’zの曲名で覚えたので大昔、Viceは嘘喰いのヴァイスファンドで覚えたので結構最近。


・partyisover(黒魔術師)

Billie Eilishの楽曲『when the party’s over』から。pvでも泥水?コーヒー?の涙を流すシーンがあって、そこが黒魔術師ぽいというか邪術の使い手とかカルティスト的なキャラにありがちなフェイスペイントを想起した。
ミスチルとワンオクにも似たようなタイトルの曲があるらしいけど、一度も聴いたことは無い。


・undersixfeet(ネクロマンサー)

Billie Eilishの楽曲『Six Feet Under』から。イギリスやアメリカでは遺体を埋葬する際に6フィート=約180cmの穴を掘って埋める習慣があり、そこから転じてsix feet under = 地中6フィート下にいる = 死んでいる という意味で使われるようになった。


・NoTimeToday(マスケッティア)

Billie Eilishの楽曲『No Time To Die』から。期間中Billieのライブに行ったこともあって影響を受けまくってる。 
この曲も、この曲が主題歌として使われた007の同名タイトルも、007史上かつて無い結末を迎えたこともあり比較的ヘビーなイメージがあるにもかかわらず、対照的になんとも間抜けなネーミングになっている感がある。


・mostlymanual(サマナー)

概ね手動。火風サマナーというか自動でダメージを入れられるインシナレイトが昔から好きで、それこそ初期の、覚醒すらなく完全にネタキャラ扱い時代だった頃からサマナーは触っていたりする。
本鯖のサマナーもインシナを使いたかったので火風覚醒でケルビーに加えスウェルファーを出し火水サマナーとして1500まで上げた。現状だとサマナーのメイン火力がスウェルファーのウォーターボミングなので、そんな組み合わせでも特に問題は無かったりする(少なくとも1500までは)。


・ThroughtheRain(キャノニア)

メインスキルのキルゾーンのエフェクトと、Mariah Careyの曲名から。


・VolaVia(キャノニア)

ナランチャ・ギルガ(ジョジョ5部)の決め台詞から。ボラーレ・ヴィーアは文法的には間違っていて、「飛んでいきな」を正しく訳するならこうなるんだとか。Domenico Modugnoの楽曲も合わせて、Volareは日本で最も知られたイタリア語の1つなのではなかろうか。


・NoseFancyCanon(キャノニア)

ミスター5(ワンピース)の技名。砲撃から連想される俗なキャラクターや技名というと自分はこれが一番に浮かんで、世代的にも漢字かアルファベットで一人二人被るんじゃないかなと思ってたりしたんだけど、今のところ一人も見掛けてない。
リアルでの使い手も比較的いたであろうと思われる真似しやすい(?)技。


・softlyweep(メイド)

sweep(掃除)の間に何か挟もうと考えて出てきた。
weep(しくしく泣く)というとRS的には姫のがそれっぽくてメイドのイメージに合っているのかは疑問符が浮かぶものの、個人的にはなんとなく気に入っている。


・gentlyweep(メイド)

Beatlesの『While My Guitar Gently Weeps』から。
同じメイドということで似せた名前にしようと少し意識したらもうこれしか出てこなくなった。こうして見るとこちらが先っぽいけど、softlyのが先でその時はこの超有名な曲のことは頭に無かった。





こんな性分なので、即座に検索する習慣の無かった&他人も自分同様名付けに一定の拘りがあるのだとナチュラルに思っていた子供の頃は、洗顔料の成分からそのまま持ってきただけであろう見知らぬカタカナのキャラ名を、古代の神話の神々か高度で専門的な学術用語あたりに違いないクールな名前だなと年単位で勘違いしていたみたいなことが複数回あった。

昨今は表層的な意向を反映した程度のそれっぽい名称くらいならAIがいくらでも量産してくれる。
ただ各個人の中で一致していない何か、感性・感情・感覚・意図の汲み取りとか、それらを昇華或いは無視した一時の閃きや気分の浮き沈みの出力みたいなことは今のところAIは苦手としている分野だと思う(個人の感想)ので、そういった点ではヒトの需要がなくなるということもないのかな、などと考えている。

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